【やっぱり金子は受け】「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」感想part4

※前回の記事、薔薇ノ木感想一覧は下からどうぞ

【人気NO.1のCP】「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」感想part3

『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク』感想一覧

『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク 復刻版』

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Q.「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」をプレイしたきっかけは?

読者兄貴におすすめされたからです。
リバが大好きという僕の性癖を考慮した結果、攻め受けを自由に決めることが出来るこちらのゲームをおすすめしたとのこと。主人公以外のキャラ同士でもCPが組めるといった点でも魅力を感じました。

Q.プレイして思うことはなんですか?

このゲームはキャラの組み合わせやポジションすらも自由自在に決めることが出来ます。プレイすると「固定はもったいないな」と感じることが非常に多いです。

というのも、当事者のおかれている状況やポジションが変わるだけで、同一人物とは思えない変貌を見せます。やはり人間は無限の可能性があると私は思うんです。自分の好みじゃないと思っても、実際めちゃくちゃ好きになることもあるんです。そういった意味でも「好みだから」という理由で食わず嫌いをするのは非常にもったいない。

このゲームをプレイしていると、BLの枠を超え、何事においても「先入観は捨てろ。何事も無限の可能性を秘めている」という製作者陣のアツゥイ意志を感じます。

Q.最後に一言

金子光伸は受けです。

※がっつりネタバレがありますので、ご注意ください。

【水川抱月×金子光伸】

今回の大本命CPです。
以前、土金を攻略した際に質問箱で「金子くん受け好きなら水川先生とのCPもおすすめナリ」といただいたので、このCPを進めていきます。楽しみナリ

水川先生の登場は、みなさんご存じ例の薔薇の木から始まります。

彼、どのCPに分岐しようが始まりは必ずこの薔薇の木なんですよね。水川先生は月村先生のことが好きだったみたいですし、月村先生は薔薇の木に何か執着しているようなので、この「薔薇の木」が鍵だということは確定的に明らか

金子くんは水川先生を初めて見た際、金髪と顔立ちから「外国人か?」と直球で聞き、それが癪に障った水川先生は少し意地の悪い返答をします。

一方、金子も皮肉が入った水川の返しに苛立ちを感じつつも、お得意のポーカーフェイスと口の上手さでその場を取り繕いますが、

水川「僕は可愛い子にはちゃんと優しくするよ。君みたいな裏表のありそうな子には厳しいけどね」

本性バレてますよ。

流石は推理小説家と言ったところでしょうか。一瞬で金子の本性を見破りました。

でもそんな裏表があるところが金子光伸の可愛さでもあるんです。分かるだろう、先生。

そんな2人が会話をしていく中で、金子が推理小説家である「水川抱月」のファンだということが発覚します。

金子光伸くんは中々の水川抱月先生ファンのようで、彼の小説の内容はもちろん、台詞がどの作品の何ページの何行目か、彼が書いた作品がどの雑誌に載っているかなどを全て把握している猛者っぷり。水川作品についても、世では批判されている事柄に対し、全て肯定するという崇拝ニキと化している模様。

しかし、そんな熱狂的なファンである金子くん。水川先生の顔は見たことがないようで、一度は見てみたいようです。

そらそうだ。顔を知っているなら自分の学校に本人がいた時点で薔薇ノ木ノ前デ倒レルわ。早くバレろ水川早くデレろ金子

一方、本人である抱月先生はと言うと、素性を隠したいからか「繁」と名乗り、職業も評論家と嘘を付きます。

・・・・僕の記憶が正しければ、水川先生、確か要くんにはすぐに素性をバラしましたよね?自分が「水川抱月」だって・・・・まあ、金子が出合い頭に「外国人か?」と言ったのがそれほど癪だったのか、それとも先ほども言っていたように「優しくしない」つもりなのか・・・・でも思うんです。これだけ熱狂的なファンでかつ自分に敵意を抱いている相手に早々真実を言うのは面白くない、と。

黙って反らして粘って最後に真実を投下するのが最高じゃないですか。絶対可愛いリアクションを取ってくれる。俺はそう信じている。なぜなら金子光伸だから(理論の崩壊)

僕、この時点で一人テンションが上がっていたんです。
だって、このプライドが高く人を見抜く力が長けている上にそれを自負している金子光伸が、見下している相手が実は憧れの「水川抱月」だったときのリアクション・・・・楽しみでしかたがない。

傲慢年下男の子が予想外の出来事に出くわした時の驚きフェイスが大好物なんです。印我然り金子然り

金子は「繁」の素性を知りたいのか、興味があるのか、連日薔薇の木へ向かい水川先生とお話します。

デートじゃん

サボタージュをして薔薇の木付近にいる金髪ロン毛お兄さんに会いに行くんでしょう?それはもうデートなんですよ金子光伸。気付いているんでしょうか。あいつ自分のことに対しては鈍感だから気付いてなさそう(プレイヤー並)

ある程度親しくなった2人。水川先生は自身の仕事部屋に金子を向かい入れます。

おうちデートじゃん

ラブラブやんけワレ

不法侵入した学校でナンパした可愛い高校生を自分の家に招くんでしょう?それはもう家デートなんですよ水川抱月。気付いているんでしょうか。先生、結構遊び人だから無意識のうちにやってて気付いてなさそう(第三者並)

この時点でも金子は「繁」が「水川抱月」だとは知らず、「ただの二流推理小説作家」だと思い込んでいます。
ゆえに、彼の仕事場でたまたま目にした「一般公開されていない原稿」を読んだ際も「水川抱月の粗悪な模造品」だと切り捨てます。

水川先生はというと、自分の原稿を金子が読んだと知った際には「大ファンである金子がとうとう自分の正体に気付いた」と思い、ワクワクしていた模様。しかし、実際には「水川抱月をパクっている」と金子がキレて、そのリアクションを見た本人はショックを受けます。

でも、僕は思うんです。

先ほども言った通り、金子はプライドも高く相手を見抜く力も長けています。実際、土田×金子のストーリーではそれが存分に発揮していました。

そんな自分の力に自信がある金子からすると「繁が水川抱月なんてありえない」わけなんですよ。だって、自分の力で水川抱月だと見抜けないなんて、彼からすれば「ありえない」話なので。

だからここで「水川抱月をパクるな」と切り捨てるのはストーリーとしては当然の流れですし、そう言われた本人が落胆するのも想定の範疇です。

で、僕はずっと「見下している相手が実は憧れの『水川抱月』だったときの金子光伸のリアクションを楽しみ」にしているんです。

・・・・・・・・・・・・・・。

シナリオ天才かァ?

この思い込みが激しい金子の空回りっぷりを発揮するごとに増していく期待度。BLゲーム特有の高揚感。これが最高に気持ちがいい。これですよ、みなさん分かりますか。自分が期待していた以上のストーリー展開をいともたやすく繰り広げるんですよ。これだからBLゲームはやめられない。神。GOD.

気付いてくれない上に偽物だと言われた水川先生は怒った末、

金子光伸くんを抱きます。

やったぜ。

そうでなくては困る。「パクった」と思い込んで怒っている金子を上回るキレ具合で金子を襲ってくれないと困る。

しかも金子くんは「遊び人」と思いきや金にものを言わせて豪遊しているだけであり、実際は「恋愛」そのものは未経験。これは要の際にも分かっていた情報です。お前、それ非童貞じゃないぞ。素人童貞やぞ(童貞評論家)

そんな「風俗経験」で「経験はあるぞ」と言い切る金子に百戦錬磨の遊び人水川は鼻で笑い、そのテクを発揮して金子を喘がせるという神展開。

そして、ここで私は勃起しました。

これは勃つなというほうがおかしい。大体僕は何事においても自信満々の男の子が三度の飯より好きでして、その男の子を上回る経験とテクニックを持っている男がねじ伏せ・・・・失礼、抱いてあげる展開が好きなんです。

他媒体のBL作品でもこの展開は味わえると思うんですが、BLゲームの何が神かって「他ルートでキャラの自信満々度が実感できる」ことなんですよ。

要するに、他ルートや他CPで「自身に満ち溢れている」言動を何度も見ることで「その自信をねじ伏せたい」という欲求が大きくなります。そこで投下される救世主テクニシャン、これがたまらなく気持ちがいい。そりゃあ勃起しますよ。数時間耐え、待ちに待ったエロシーンに勃起するなというほうが残酷。俺の気持ち分かるか。分かってくれよ。

ここで水川の挑発に乗って抱かれてしまう金子の喘ぎ声は最高にエロかったですね。俺の性癖にクリティカルヒット。だから生意気年下男子は可愛いんですよ(性癖の歪み)

その後は「水川抱月」の肖像が載っていると言われている伝説の廃版小説を水川が本屋で見つけ、それを伝えると急いで買いに行く金子(金子はずっとその小説が欲しいと言っていました)

例のものを手に入れ、写真を確認するや否や本人の家へ行き、

金子「水川抱月!!!」

水川「は~い」

アホ可愛くて草

てんやわんやしている金子光伸可愛い。ちゃんと返事をしてあげる水川先生優しい。

その後も水川先生の家に行っては新刊や世に出ていない原稿を読む金子。可愛すぎ。いやほんま無理金子可愛い。

「今回も面白い」と思っている金子に対し、水川はというと、

水川「『水川抱月の粗悪な模造品』だし」

水川「『水川抱月の粗悪な模造品』だっけ」

クッッッッソ根に持ってて草

でも分かるよ。こういう可愛い男の子ってからかいたくなるよね。ショックだったのも本当だったろうけど、多少からかいも混じっていると僕は思うんです。あまり隙を見せない男の子の思い込み発言、存分にネタにさせていただきたいよね。

以上、終始金子が可愛くて好感度が爆上がりした童貞からでした。

や金N1

【日向要×火浦あずさ】(純愛ルート)

主人公要くんのルートのお相手はあずさにしました。その上、凌辱しまくった結果、毎回要くんの精神をぶち壊していたので、心機一転で純愛ルートを選択。初の試みです。

正直、序盤ではあずさの好感度は低めだったんですが、凌辱で攻略した際にあずさの好感度が上がったんです。

彼、好き嫌いが激しく、いい意味でも悪い意味でも「素直」であり、薔薇の木の一見を目撃した際には、「要が誘惑して男を捕まえ、野外プレイをしている」と勘違いし「淫乱」だのなんだの罵倒していましたが、真実を知ると謝罪したうえで態度を一変させるんですよ。

こういう素直に自分の非を受け入れる子、おじさんは大好きなんです。なので、彼の「純愛ルート」が気になったので今回プレイした次第でございます。

今回は純愛ルートなので、要の弱み(襲われた直後の写真)を手に入れたあずさが要を脅した後、月村によって捕らえられたあずさに対し、「そんなことはできない」と拒むと純愛へ分岐します。

当方、一応攻略は見たもののあまりの難易度に理解度が追い付かず、結局「純愛ルートに分岐すればまた別のENDにたどり着くだろう」というクソ適当な考えの元、結局その場の直感でゲームを進めました。要するに攻略無に等しいです。何も学習しない。これが玲威夜クオリティです。

月村先生の案を拒否し、あずさを助けるものの当の本人からは罵倒の嵐。
しかし、その後も変わらない真摯な対応をする要に感銘を受けたあずさは、次第に考えを改めるようになり、段々デレ始めます。

この「主人公に高圧的だった人物のデレ」は、一般作品で言う「敵だった人物が味方になる」と似たような嬉しさを感じますね。BLゲームでもこういうキャラっていますけど、あずさくんはもっと「直接的」なんですよね。

みなさんも想像つくと思うんですけど、高圧的な人物のデレって言うのは、一旦プレイヤーが考え、かみ砕いてやっと「デレやんけ」と認知しますよね?「あ、今デレたな」って感じだと思うんですが、あずさは考えるまでもなく「真っすぐなデレ」をさく裂させてくれます。

僕は金子くんのような捻くれボーイも好きなんですが、こういう素直な男の子も大好きなんです。

話は逸れるんですが、そう考えると年下傲慢素直ボーイとかいう童貞大好きセットが備わっているキャラに走るのも必然ですね。

要の誤解も解けた後のあずさは、要と会話する回数が増え、要の美貌に惚れたり心優しい彼の一面に惹かれ、凌辱ルート同様「要大好き」モードに突入します。凌辱ルートでは完全にあずさを掌握する要ですが、こちらはそういった展開ではないので、大好きな気持ちが暴走するあずさに振り回される要といった図。

これはこれで非常に微笑ましい。こうだと思ったらアタックするあずさもいいですし、そのあずさの加速度についていけない要を見ていると笑顔になります。

そんな直線男、火浦あずさくんは学校の廊下で要を見つけると

あずさ「僕とお付き合いしてください!」

大胆な告白はボブゲキャラの特権

もちろんあずさに恋愛感情を抱いていない要の回答は「NO」ですが、

「本気で嫌なら諦める」

「でも少しでも可能性があるなら諦めない」

「恋愛感情がないなら今から考えて」

という猛アタックぶり。これには思わずれつやくんもにっこり

その通り。本気で好きな相手ならそれぐらいの勢いでアタックするのは大事。

いいですかみなさん、恋愛において「勢い」というのは非常に大事です。特に相手が自分に対し恋愛感情を抱いていない場合、好きになってもらおうという熱意を示すのは有効です。

人間は感情的な生き物ですので、恋愛感情がなくとも、自分に対しアツゥイ好意を寄せている相手のことは多少気になります。

尚、さじ加減を間違えると一気に嫌われるので注意しましょう。

そのさじ加減を間違えるのが童貞なんですが。あ、これ笑うところですよ。はっはっはっ

アツゥイアタックをした直後、要を好きになってもらおうとしたあずさは

要にキスをします。

?!?!??!?wwwwwwwwwwww

さすがあずさ!おれたちに出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれるあこがれるゥ!!!

「あずさに対して性的に興奮しない」と思っていた要ですが、実際は欲情してそのままあずさくんと一線を越えます。

そうじゃないと困る。なんせ俺は「日向要×火浦あずさ」を選択しているんだからな。俺のわがままを聞いてくれよ。

正直、「純愛ルート」という響きから「エロエロ甘々な展開」というイメージがあって敬遠していたんですが、とんだ勘違いでしたね。「凌辱ルート」の対としての「純愛」ですねこれは。

凌辱をせずに紆余曲折を経て結ばれる2人いったストーリーであり、エロエロでもなければ甘々でもないです。しかし、それがいい。おじさん、最近年のせいかすぐ胃もたれするので、これぐらいの甘さが好き。大好き。これだからBLゲームはやめられないってばよ。

結局、僕が今回迎えたのは「月村先生自殺」ENDであり、事情聴取を受け釈放された要の元へやってくるあずさといった展開でした。これがあずさ純愛ルートの正規ENDかは分かりませんが、一応無事クリアしました。ありがとうございます。

ということで、以上が薔薇木感想でした。読んでくださり、ありがとうございました。

実はこれの他に「木下真弓×土田憲実」のCPもクリアしましたが、記事の長さがエグくなりそうだったので割愛しました。

プレイして毎回思うんですが、本当にストーリーに違和感がないです。これは流石に凄いとしか言いようがない。

みなさんも他作品で想像してほしいんですが、主人公以外のキャラ、しかもポジションが自由に変えることが出来る総当たりゲームがあったとして、違和感なく2人をくっつけ、ポジションまでも当てはめることが出来るでしょうか。それほど難しいことを意図もたやすくやってのける、これが伝説のリバゲーと謳われた薔薇木の正体。

シナリオのすごさいについては百戦錬磨の玄人BLゲーマーが口を揃えて言っていたので疑ってはいませんでしたが、プレイをするとエグさが嫌というほど分かります。マジですごい。

「このCPはどうやって持っていくのかなァ~~~???」と半分煽り気味でCPを組ませても驚くほど自然にCPが成立する。それほど無限の可能性を秘めている。その上、キャラの新たな一面を発見する。こんなBL作品は中々ない。

さて、お次も金子光伸の受けを求めてプレイしますかね。え?金子攻め?プレイしたことないよ。え?ばっかお前、金子は受けなんだよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

それではみなさんまた

P・S 今更なんですが、「医者=黒幕」説、薔薇木でも適応されているんですよね。

やはりBLゲームの医者は絶対近付くな。崖だぞそれ。

2022.8.4 追記

現在薔薇木感想記事更新をストップしております。

また更新再開いたしますので、しばらくお待ちください。