雨に立ち向かった話
どうも、玲威夜です。
今日はあまり人が体験したことがないんじゃないかというエピソードを書いていきます。
これは僕が高校生の頃のお話です。
高校は電車通学だったんですが、家から駅まで歩いていました。
ある日、朝起きた僕はある違和感に気付きました。それは外が騒がしいということです。
カーテンを開けて外を見ると大雨&暴風
台風かな?と思いながらTVを見ると特にそのようなニュースはありませんでした。
しかし、あまりにも天候が悪かったので「何で休校にならないんだ」と思いながら意を決して外に出ました。
ちなみにどれぐらい酷かったかというと普通に台風です。マジで台風
残念なことに当時の僕は駅まで「徒歩」で行く以外選択肢がありませんでした。
今考えればタクシー呼べば良かったのではないかと思いましたが、どちらにしろあの天候じゃ捕まらないかもしれませんね。
傘を1本持ち、外を見ていると「木の枝でラスボスに挑む勇者」のような気分になりました。傘1本でどうこうなる天候じゃねえぞワレ
家に戻り「レインコートはないのか」と聞いたところ「確かあったけど場所が分からない」という返答
「長靴はあるか」と聞くと「この前捨てたから買ってないならない」という返答
何というか我ながらこういう適当なところが流石俺の家族と思いますね。
そんなんじゃ学校に遅れちゃうよ~~ということで腹を括り傘をさして外に出ました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
いや、これまずい。前見えねえよ
家を出て数メートル、既に濡れていました。雨強過ぎィ!
もう濡れたならええわと開き直り、そのまま歩き続ける僕
そして雨に伴い徐々に強くなっていく風
想像付くと思いますが、この時点で傘があらぶりまくり前に歩くのがやっとになってきました。
流石の僕も「これ駅まで辿り着くか・・・・?」と不安になってきました。
というのも家から駅までそこそこの距離があったからです。たった数分でこれは正直心が折れそうポキッ
そう思っていた時、事件は起きます。
そうです、傘が折れました
お前はよく頑張ったよ
ちなみに買ってから数年使っていたので割と愛着があったのは別の話
まあ、今の僕から言わせるとそんな天候なのにその傘をチョイスするなと思いますけどね。
ここで鬼畜風くん、更に傘をフルボッコにするかのごとく暴風度が増していきます。
この時点で傘くんがボッキボキに折れてとても悲しいことになりました。俺の心も既にボキボキです。
まだ家を出て数分だったので引き返そうか迷いましたが、ここまで歩いたならそのまま行こうという意地とそんなことをしていたら電車に間に合わないという焦りでそのまま歩き続けました。
しかし、僕はこの時点で覚悟をしていました。それは、僕の通学路には「魔のエリア」と自分が勝手に名付けた道があったんですが、そこはとにかくビル風が凄いエリアでした。
僕の覚悟、もうお分かりですね?
更に暴風と大雨の中歩き続けると「魔のエリア」に近付いてきました。ちなみにこの時点で傘をさしている意味をなしてないほどびっしょびしょに濡れていました。あーもうめちゃくちゃだよ
折れた傘をさしたくなるほど酷い雨だという認識でお願いします。
「魔のエリア」に近付いてくるとまた一段と風が強くなったことを実感しました。で、この時点で「あ、もう傘させない」と察しました。
それは風が強過ぎて傘をさすことによって前に歩けなくなる上に最悪手を放して傘が飛んでいく可能性があったからです。暴風の中、意地で傘をたたんだ後、雨で前が見えない中意地で歩きました。
どのぐらい酷いかというと普通にホースで顔に水をぶっかけられるぐらいには凄まじい威力でした。これゴーグルでも持って来たら良かったのでは?
そしてとうとう「魔のエリア」に突入しました。
あ、これ前に進めないやつだどうしよう
余談ですが、この道を通る車も徒歩レベルで減速していました。分かるよ吹っ飛ばされそうだもんね重心が上の方にある車なんて倒れそうだもんね
あまりの雨&風攻撃に泣きたくなりました。よく車で雨が強い際にガラスに雨がたたきつけられ前が見えませんが、実際自分の身に起こるとこんなに辛いものとは思いませんでした。みなさんも車くんに感謝しましょう
取りあえず風がMAX酷い時には歩くのをやめ、若干弱まった時を見計らって前に進むというのを繰り返し、ようやく魔のエリアから脱出を果たした僕
いやもうきつすぎ今日、自分授業中寝ていいすか?
勿論傘もささずに水浴びをしていたのでこの時点で全身ずぶ濡れでしたが、もうここまでくると開き直れますね。ここからは傘もささずに駅まで歩きました。
魔のエリアの風が強過ぎてその後の暴風くんの攻撃は割とへっちゃらでした慣れって凄いですね。
駅に着いた僕は取りあえずコンビニへ入り、新しい傘を買いました。
もうこいつは無理だからな。新しい傘を買わねば
ちなみにあまりにも僕がびしょぬれだったので店員さんから「タオル貸しましょうか?」と言われる始末
ありがとう優しいですね!と思いながら断りました。すまない!もうそろそろ電車が出そうなんだ!!!
電車に乗ると車内がびっしゃびしゃな上に濡れている人が多数いましたが、一番僕が濡れていましたね。髪からずっと水が流れ落ちていたので「やっぱりタオル借りれば良かった」と後悔する童貞
そうだよ、そういう時は人に甘えるっていうのも手だよ(数年後並)
そして高校の最寄り駅に到着し、下車する僕
ここである違和感に気付きます。
ん?傘持っている人がいない?
どういうことだ。俺が見ていたあの世界からすると「傘を持たない」という選択肢はないはずだ。
なのになぜ誰も傘を持っていない?どういうことだバカなのかお前らは
そして改札を出て外を見る僕
めっちゃ晴れ
むしろ晴天
1人だけ傘を2本持ちし、全身びしょびしょの男の方が傍から見れば明らかにバカでした。
え?本当俺がさっき見ていた世界って何?パラレルワールドだったりする?
あ~~~~~太陽が俺の制服を乾かしてくれるんじゃ~~~~~
ちなみに教室に着くと僕を見た友人が大ウケしていました。傘2本持ちが面白かったようです。うるっせえ~~~傘2本持ち双剣みたいでカッコいいだろうがよ
余談ですが、帰りの地元も嘘のように晴れていました。どういうことだ俺の朝の努力は何だったんだ本当
みなさんも天候が悪かったら無理をせず乗り物を使用してください。
それではみなさんまた