「後妻打ちの七七日」感想
どうも、玲威夜です。
今回は「後妻打ちの七七日」通称「ななな」の感想になります。
それでは早速書いていきますので、よろしくお願いします。
『後妻打ちの七七日』
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※がっつりネタバレがありますので、ご注意ください。
さて、はじまりました。
主人公視点で話は進みますが、これは息子の視点でしょうか?母が亡くなったようです。そういえばこのゲームは父×息子だったよね?ということは、このあと息子のお父さんが登場するのでしょうか。
主人公は誰かと電話をします。
「(ナツキさんはいわゆる、俺のパパだ)」
パ~~~~~↑↑↑パ~~~~~↓↓↓!?!?!?
え、パパっていわゆるあのパパですか?マ?さっそく倫理観欠如してね?ああ、こいよ。俺が全部受け止めてやろう。それがBLゲーマーの宿命ってもんよ。
ナツキさんに本気らしい主人公。明日会う約束をして寝るかと思いきやチャイムが。
そこにいたのは
パパ~~~~~~!!!!(本物)
さっきから色んなパパが登場して大変ですね。
四十九日である今日訪問しに来たということみたいです。四十九日って七七日とも呼ばれるらしいですね。タイトルってそういう意味なんですね。はえ^~お勉強になるなあ~~
息子、父のことめちゃくちゃ嫌ってて草。死神呼ばわりやめろ。あとパパ活で鍛えた知識披露するのやめろ。
主人公、もとい春也は父の冬也に赤ん坊のころに捨てられ、10歳の頃再会を試みるも拒絶された模様。この件から春也は父親のことを心底嫌っているようです。
そんな実の父親がなぜ母、もとい妻の四十九日に現れたかというと「詮議をしてほしい」かららしいです。なるほどね、詮議ね。え~~~つまり・・・・
詮議ってなんだ・・・・(アホ)
詮議とは「評議して物事を明らかにすること」らしいです。へえ、またBLで賢くなった。
詮議する内容は母親の死についてです。表向きは「謎の自殺」ということになっているらしいですが、不可解な点が多く、息子自身も自殺だとは思っていないみたいですね。
妻子を捨てた父親がいきなり「詮議で母の無念を晴らそう!」的なことを言ったのは「死んだ人間から恨まれたら面倒だから」らしいです。生きてる女は殴れば黙るとか言ってて草。駄目だこいつ。え?今から彼らのBLが始まるってマジ?うっそだろお前wwwwここからどうやってラブが生まれるんだよ・・・・なあ・・・・・教えてくれよ・・・・・・
ここから父と息子の詮議が始まりますが、本当このゲーム・・・・言い回しとか表現が独特過ぎる・・・・僕がああだこうだ言う前に実際のやりとりを挙げたほうが早いです。
父「君が先入観にとらわれない冷静で中立な自分大好きな、その実柔軟性以外なんのとりえもない分別カス野郎に配慮して一応付け加えておくが、お母さんの恋人が女である可能性は限りなく低い」
息子「いちいち枕詞で煽らないと死ぬ病気のひとなんですか?」
こんなんがずっと続く
親父が終始こんなんだから息子が不憫だけど、負けないぐらい毒で返すこの息子。やっぱり親子だよ絶対親子だよ。
詮議で色々情報をまとめているようです。簡潔に書くと以下のような内容
・事件当日、内側から鍵が閉められていた。また、こじ開けられた形跡もない。
・母は浴室で死亡しており、腕を縦に切っていた。
・争った形跡や外傷がない。
・遺書もない。
・事件の直前にトイレットペーパーを購入していた。
・交友関係も良好。恨まれている可能性も低い。
・抵抗も許さず殺していることから、犯人は男性である可能性が高い。
らしいです。
で、真っ先に疑われるのは認知もしなかった冬也なんですが、息子の春也は真っ向から否定。理由は「まず母親が絶対に家に入れない」「入ろうもんなら殴るなり噛みつくなりしている」「そもそも父親が直接手を下さない。するならヒットマンを雇うだろう」と息子名推理。父も「俺のストーカーか?」と言っているあたり、的を得ているようです。
え~?じゃあこれさ、父違う、息子違うで・・・・・・あと残った男性ナツキさんだけだけど大丈夫そうですか?彼、とてもいい人みたいですが・・・・・BLゲーム・・・・いい人・・・・・ウッ
その後、父親の「母が客の男と寝ていた説」で激怒する主人公と、感情論だけで否定するクソ野郎とキレる父の図。まあ、どちらの理屈も分かる・・・・分かるが・・・・・・俺はナツキさんが犯人だと思いまァーす!どうでしょうか?ナツキさん犯人説。え?理由?BLゲームにおいて主人公に優しい奴は全員何かしらの闇を抱えているからです!え?理屈が通ってないって?いやいや、そんなことないよ。「これだけ」でBLゲームにおいては「成立」するんだすよね~?ね~?みなさん
過去シーン
若い頃の自分の写真を見せるナツキと、そのナツキの姿に「可愛い!」と喜ぶ春也。あまりにも喜ぶ春也を見てナツキは「やっぱり若い子のほうが好きなんじゃないか」と拗ねてしまいます(ナツキはおじさんです)
ナツキは嫉妬深いところもあるようで、春也はそんなナツキも好きな模様。
春也「若いのも年寄りも、男も女もパパもママもいらない。ナツキさんしか、俺はいらない」
おい
ピース揃ってんねえ!!!ナツキさん以外全員いらない言っちゃってるよ!!!そんならママいらねえだろつって殺すだろうよ!!!つか、春也と母親はお互い支え合っている良好な関係!ナツキ嫉妬しちゃったんじゃない!?大丈夫?
同棲したいというガチ恋パパ活おじさんナツキに対し、春也は「母さんが許してくれるか・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・。
でもさ~~~~ここまであからさまだと真犯人他にいるとか思っちゃう?いや、あえてプレイヤーに「犯人を分からせる」のが目的なのかもしれない。分からせたうえで、春也と冬也がどうやって真相にたどり着けるか、心境がどう変化するのかを見届けるゲームなのかもしれない。そっちのほうがしっくりくる。
じゃ、じゃあ・・・・・だ、誰だ犯人は・・・・・
ナツキのことを知っていた父親と全部を背負って春也が出した答えは「自分が犯人」になること。父親に迫真の演技で自分がやったことを説明すると、父から一言
冬也「遺書をどこに隠した?」
?????????????
え?母親の遺書・・・・?じゃあ本当に自殺だったのかな?主人公が話していることが全て事実だと限らないことを教えてくれるゲームなのかもしれません。
なぜ父親が「遺書がある」と気付いたかというと、母は死の前日に「郵便局に行っていた」事実があり、そのレシートを春也は父に見せていました。
そのレシートに「指定日配達」があったことに気付き、その事実に頑なに触れなかった春也に対し、不信感を抱いたようです。遺書は指定日配達で後日に届いたと。なるほど。全然分からなかった。そんな伏線があったんですね。
遺書の内容
ざっくり言うと、ある日母親の元に「息子さんが売春しています」との手紙が。いたずらかと思ったが気になり息子の後を追う母。春也はナツキと合流し、二人でイチャイチャしながらホテルへ入っていく。
なるほど、これを見て心に傷を
そこにはナツキとキスをする春也の姿が。
正確には冬也とキスをする春也の姿が。
は???????????????????????????
戸惑いを隠せない童貞くん
母、冬也くんはずっと私の王子様だったらしいですね。なのに息子に寝取られた事実、これを表に出すことが「敗北」だったので自殺を選んだ、とのことらしいです。自殺と言っても実際に遺書で息子に「お前が私を殺したんだからな」というスタンスで書いていました。
自分が息子を殺すと、表にこの「事実」が出回るのであえて春也の心を壊すことだけに特化し、自殺を選んだ元妻に対する冬也のセリフ
「嫉妬に狂って後妻(うわなり)を逆襲する、ただの先妻(こなみ)だ」
タイトル回収きました~~~~~~!!!!
実は冬也の元妻、春也の母の名前は「こなみ」でした。「後妻」を調べた際に「先妻(こなみ)」を知ったので、そこから取ってきたと思ったんですが・・・・・なるほどですね、これも伏線だったということか。母が「先妻(こなみ)」なら「後妻(うわなり)はだあれ?」という話ですね。というか、タイトルが最大の伏線ってことですか。おっそろし~~~~~~こわあ~~~~~い!おじさん怖いよ~~~~~え~~~~~ん><
ここからは真相の回想
父親に一度拒絶された春也ですが、拒絶されたからか燃えてしまい、小学生から高校生まで父親のストーカーをしていたそうです。
あ、さっき「ストーカーか?」って言っていましたね。そもそも数十年ぶりに会う父親の行動パターンをよく理解していましたね。そこも伏線かよ・・・・・
父が妻子を捨てたのは「子に恋をしてしまったから」
なるほど
母は絶望し、「父」そのものを出すことをタブーとした
なるほど
なのに、「あれ」を見てしまったということですね。
父は我が子に恋心を抱いてしまった「異常者」であるため、周りを引き寄せないように下品で情がない死神のようなキャラを演じていたと。元々はすごくいい人なんですね。
ちなみに「パパ活」を誘ったのは春也からです。父は全てを理解した上でそれに乗りました。やべえよやべえよ。春也も父に恋してしまった時点で成立していましたね。
親子とパパ活、要するに「春也と冬也の親子」と「ハルとナツキの赤の他人」は彼らの中で全くの別物という認識なので、あれだけ態度が変わったんですね。そこが崩壊すれば全てが崩れてしまいますからね。
じゃあ、やっぱり最初から魅せられていたのは「我々」だったんですね。くっそ~~~~~ナツキを犯人と思わせて意識をそっちに逸らさせたな~~~~くっそ~~~~悔しい!手も足も出なかったの悔しいよおじさんは!!!流石にさあ!?「ナツキ=冬也」とは思わないジャン!?名演技だったよ二人とも!マジで役者になれますよ!!!!!
母の遺書を燃やすことで全てを「なかったこと」にした二人は、そのまま永遠の愛を掴むのであった
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
すごいよこのゲーム
あのね、文章が上手い。引き込む文章が上手いよこれ。プレイしたほうがいい。俺がね、説明するよりもプレイしたほうが早い。てか、お前、ネタバレ見せた後にプレイしろって駄目だろって話なんですけど、プレイしたほうがいいですよこれ。地文を読んで自分なりの解釈をしたほうがいい。
記事では触れられなかった「春也」と「冬也」や「七七日」の意味とか、その他諸々地文で回収するので、ネタバレ見てもなおプレイしたほうがいい。いやマジで。やって。おねがい。後悔はさせない。
プレイ時間も記事書きながらで3時間弱とかだったので、プレイだけだったら2時間程度で終わるんじゃないかな?そのぐらいのボリュームでこの満足感。いやたまらん。あと父×息子普通に燃えた。万歳!わあい血縁、れつや血縁BLだいすき!
ありがとうございました。ありがとうございました。僕にこのゲームを教えてくれてありがとうございました。
おかげで地獄にたどり着きました。
みんなもおいでよ
それではみなさんまた
P・S やっぱり血縁BL最高にいいな・・・・・・ふひひ・・・・・・